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認知症の症状と対応

認知症は、発症の原因やその症状も様々です。ここでは3大認知症と言われる「アルツハイマー型認知症」、「脳血管性認知症」、「レビー小体型認知症」の症状と対応策について解説します。

認知症の中核症状と周辺症状

認知症の中核症状と周辺症状

認知症は主に「アルツハイマー型認知症」、「脳血管性認知症」、「レビー小体型認知症」に分けられます。症状は2つに分けられ、どの認知症にも共通してみられる「中核症状」と、中核症状の影響で派生して起きる「周辺症状」に分けられます。「中核症状」は、脳の細胞が死んでいくことで起こる記憶力の低下や理解、判断力の低下といった症状です。中核症状は、基本的に根治が不可能とされていますが、ケアによって進行を遅らせることができます。また、「周辺症状」は認知症のストレスから心身のバランスを崩し、攻撃的な言動や妄想、徘徊、排泄の混乱、無気力、過食といった症状のことを言います。周辺症状は主にストレスを緩和することで和らぐことがあります。

アルツハイマー型認知症の症状

アルツハイマー型認知症の症状

「アルツハイマー型認知症」の症状は、40歳代~90歳代の間に発症することが多く、心身の機能が全般的にゆっくり低下していくため、中核症状である物忘れの自覚がないのが特徴です。ただ、診断では脳の萎縮が分かるため早期に発見できる場合も多く、早期からケアをすることで、進行を遅らせることができます(若年性の場合には進行が早いので注意が必要です)。

脳血管性認知症の症状

脳血管性認知症の症状

「脳血管性認知症」は文字通り、脳の血管異常で起こる認知症です。脳梗塞や脳出血といった脳血管疾患が起きると脳細胞の働きが失われてしまい、一部の脳が損傷します。そのため、アルツハイマー型とは違って全体的ではなく部分的な機能が失われることが多く、片麻痺、嚥下(えんげ)障害、言語障害などの身体症状が多く見られます。また、人格的には保たれることが多いので、認知症とは言え、原因を突き止めやすい部類です。比較的、男性に多く見られるという特徴もあります。脳血管性認知症の場合には、脳梗塞などの症状を緩和することで認知症も緩和されることがありますが、同様に再発する危険性もあるので、認知症とは別に脳疾患の治療をしっかり行なうことが大切です。

レビー小体型認知症の症状

レビー小体型認知症の症状

「レビー小体型認知症」は、アルツハイマー型認知症に似ているため間違われる場合がありますが、早期発見ができれば治療の効果が期待できます。脳内の脳幹や大脳皮質に、レビー小体という異常な細胞が蓄積することで起きる病気で、症状は主にパーキーソン病に類似した手足の痺れや麻痺、筋肉の硬直などが見られることが多く、幻視(まぼろしを見る)の症状もあります。また、男性は女性の2倍の発症率となっています。

認知症にかかった場合には、周囲の人のサポートが必要です。認知症の人には自覚がないのに物忘れが激しくなるなど、原因が分からないためにストレスを非常に抱えることが多いので、周囲の人はとにかく肯定的に接し、間違いや失敗も大らかに対応してあげましょう。また、認知症への判断に決め付けは禁物です。正しい医療機関に相談し、適切なケアを行なうようにしましょう。

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