老人ホーム情報

インスリン投与、胃ろうでも入居可能

一昔前までは、慢性的な病気を持つ人が、民間の有料老人ホームに入居するのは難しいと考えられてきました。例えば、生活習慣病のひとつである糖尿病では、1日に数回インスリン注射を打たなくてはならなかったり、加齢により歯や舌、咀嚼機能などが低下して摂取・嚥下障害を起こしたり、「胃ろう」の手術をした人の場合は、口からの摂取が難しいため、食物や水分等を胃ろうから投与しなければならないなど、医療体制の面からなかなか入居は難しいという風潮にありました。しかし、高度高齢化社会を迎えた日本では、常に医療的なケアが必要という人でも入居できる老人ホームが増えてきました。

老人ホームの入居条件を確かめましょう

老人ホームの入居条件を確かめましょう

老人ホームによって、設備やスタッフの状況が異なりますので、対応できる医療ケアの内容も当然違います。このため、医療ケアを必要とする場合は、どこまで対応してもらえるのか施設ごとに相談しましょう。一般的な老人ホームでは、短期的に入院が必要な病気を患っている人は入所を許可されない場合が多く、感染症などを持っている人の場合はほぼすべての施設で入居の許可は下りません。しかしながら、糖尿病や心臓、腎臓における慢性疾患があっても、症状が軽い場合や薬の服用だけで日常生活に支障がないレベルであれば、概ね入居できます。ただし、入居後に病状が悪化したり認知症が進行した場合には退去しなくてはならない場合がありますので、健康状態が変わったときなど、将来のことも考えて検討する必要があります。

これから期待できる医療処置可能な老人ホームの増加

これから期待できる医療処置可能な老人ホームの増加

介護付き有料老人ホームでは、糖尿病患者に行なう「インスリン投与」に対応している施設はさほど多くないのが現状です。また、「たんの吸引」や「鼻腔経管」といった高齢者に起こりがちな医療処置についても、どこの施設でも行なっている訳ではありません。では、インスリン投与が必要な人や胃ろうの人は、老人ホームに入居できないのでしょうか。そんなことはありません。ここ数年、社会のニーズに応えるように「24時間看護師が常駐する老人ホーム」や「クリニックを併設する老人ホーム」、「医療法人が運営する老人ホーム」が全国的に増えてきています。また、従来の老人ホームでも医療機関との連携を強める傾向にあり、介護職員や看護職員の育成機関や求人なども増えている傾向にあります。さらに、地方自治体と政府が取り組んでいる「地域包括ケアシステム」が確実にその裾野を広げつつあり、将来、「自宅から車で30分圏内の場所に老齢者に必要なサービスがある街づくり」へと変貌することが期待されています。

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