老人ホーム情報

費用が高い施設と安い施設では何が違う?

高齢者施設では、入居一時金が数千万円する費用の高い施設から無料の安い施設まで差がありますが、費用が高い施設と安い施設ではいったい何が違うのでしょうか。

スマートシニアの登場と介護保険制度

スマートシニアの登場と介護保険制度

近年は「老人ホーム」というこれまでのイメージを覆す高級な施設が多く誕生しています。この背景には、「スマートシニア」と呼ばれる、健康で経済的に余裕のある高齢者が増えたことが要因です。医療の進歩で寿命が大幅に伸びた今の高齢者は、老後を生き生きと快適に暮らしたいという人が増え、介護付き高齢者向け住宅や高級老人ホームなどに投資する人が増えてきました。それと同時に、2000年の介護保険制度導入により、高齢者住宅の改修費が一部保険でまかなえるようになったことで、有料老人ホームなどの高齢者施設が一気に建設され、高額だった入居一時金の相場も徐々に下がり、費用にも格差が広がりました。高齢者住宅コンサルティング会社の調査によれば、介護付き有料老人ホーム(東京)の費用は、最も安いところで月額8万円台、もっとも高額なところでは月額77万円、平均で約27万円と言われています。

立地と設備以外にも人員配置が高額化の要因に

立地と設備以外にも人員配置が高額化の要因に

費用の高い施設と安い施設の違いは、主に「立地」、「設備」、「人員」が大きく影響しています。高級老人ホームでは、東京23区内の一等地で居室スペース面積が40平方メートル(通常はその半分程)、高級ホテルのような吹き抜けのロビーに、広い共有スペースと、趣向と贅沢を凝らした造作が目立ち、ラグジュアリー感が漂った贅沢な設備です。また、立地や設備ばかりではなく、介護職員の手厚さも違います。一般的な老人ホームの場合では、職員一人当たりの要介護者は1.8~2.2人というところが多い一方、高級老人ホームにおける職員一人当たりの要介護者は1.1人と、ほとんどマンツーマン体制の介護という手厚さです。

このように「立地」や「設備」、「人員」によって費用は大きく異なりますが、高級か低価格かだけで老人ホームの良し悪しは判断できません。低価格の施設でもリハビリへの独自の取り組みを行なって成果を出している施設もあれば、予防介護に力を入れて自立を促す施設もあります。費用と立地条件ももちろん重要ですが、利用者がどういったサービスを一番必要としているのか、まずは考えてみましょう。

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