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グループホームを選ぶときの4つのポイント!見学時のポイントも解説

「グループホーム」は、認知症の高齢者を対象とした、小規模の介護施設です。グループホームでは長い時間を過ごすことになるので、利用する本人ができるだけ快適に過ごせるような場所を選ぶことが重要。しかし、施設を選ぶ際、「どのようなことに気を付ければ良いか分からない」という方もいるのではないでしょうか。「グループホームを選ぶときの4つのポイント!見学時のポイントも解説」では、グループホームの特徴と良い施設の見分け方について解説します。

グループホームとは

グループホームは、認知症の高齢者が認知症に詳しい専門スタッフのサポートを受けながら、共同生活を送る施設です。入居者様が慣れ親しんだ地域で住み続けられることを目的として運営されています。グループホームの特徴、サービス、入居条件、費用は以下の通りです。

グループホームの概要
特徴 ・認知症高齢者のための介護施設
・少人数(5~9人)で共同生活を送り、家事などを分担する
・24時間認知症ケアスタッフが常駐
サービス ・食事提供
・生活相談
・食事介助
・排泄介助
・入浴介助
・レクリエーション
・掃除、洗濯、リハビリテーションは施設による
入居条件 ・医師から認知症の診断を受けている
・要支援2以上の認定を受けている
・施設がある市区町村に住民票がある
・原則65歳以上
・身の回りの自立ができて、共同生活に支障がない
費用 入居一時金 0~100万円程度
月額利用料 15~30万円程度

良いグループホームの見分け方

良いグループホームの見分け方には、①「入居費用は適切か」、②「医療体制は自身に合っているか」、③「介護体制に問題はないか」、④「施設内の雰囲気は良いか」の4つがあります。それぞれ詳しく解説しましょう。

1入居費用は適切か
グループホームの見分け方

グループホームの入居費用には、初期費用(入居一時金、保証金)と月額利用料金(日常生活費、介護サービス費)があります。施設によって金額は異なりますが、入居一時金は0~100万円、月額利用料金は15~30万円が相場。なお、日常生活費用には以下の5つが含まれます。

  • 家賃
  • 管理費
  • 食費
  • 水道光熱費
  • その他(医療費、おむつ代金、理美容代など)

介護サービス費は、要介護度、グループホームのユニット数(施設の定員を表す単位。1ユニット5~9人で、1事業所あたり3ユニットが限度となっている)によって様々。要介護度が高くなるほど自己負担額は高くなるため、事前に負担額を確認しておくと安心です。

ユニット数1の場合の自己負担額
要介護度 負担割合別の金額
1割 2割 3割
要支援2 2万2,800円 4万5,600円 6万8,400円
要介護1 2万2,920円 4万5,840円 6万8,760円
要介護2 2万4,000円 4万8,000円 7万2,000円
要介護3 2万4,690円 4万9,380円 7万4,070円
要介護4 2万5,200円 5万400円 7万5,600円
要介護5 2万5,740円 5万1,480円 7万7,220円

月額費用を把握して、無理のない資金計画を立てる必要があります。

2医療体制は自身に合っているか

毎日の血圧測定、検温、服薬管理、ケガの処置などを適切に行える状態が整っているかどうか、入居者様の状況に合っているかどうかは、確認しておくべきポイントです。グループホームには医師や看護師の配置義務がありません。そのため、施設によっては医療的なケアを受けられない場合があります。なお、病院や医療機関が運営しているグループホームであれば、医療体制が整っている可能性が高いため、事前に運営元を確認しておきましょう。

また、リハビリテーションを受けたい方は、施設に理学療法士や作業療法士が勤務しているかどうかもチェックしておくと、より安心して入居できます。

3介護体制に問題はないか

グループホームの介護体制に問題がないかも確認が必要です。生活をする上での食事、排泄、入浴などの介助がきちんと実施されているかどうかは、入居後の生活の質に大きく影響します。事前に常駐スタッフの数や資格の有無、スタッフの定着率を確認しておくのがおすすめ。そして見学時には、入居者様に対してスタッフの数が足りているかどうかをチェックしましょう。認知症罹患者の介護に慣れているスタッフが多ければ、安心して暮らせます。

4施設内の雰囲気は良いか

施設内の雰囲気が良いかどうかを確認することは、非常に重要です。認知症の方は環境の変化でストレスを感じやすく、精神的に不安定になりやすいとされます。施設内の雰囲気が悪く、人が入れ替わりやすい環境だと、利用者も安心して暮らせません。

見学時に、スタッフと入居者様が笑顔で会話をしているか、スタッフ同士が和やかな雰囲気で仕事をしているかどうかをチェックしましょう。入居者様が穏やかな表情をしていれば、施設内で安心して過ごせていることが分かります。

グループホームに入居する前に見学に行こう

グループホームの見学

グループホームへの入居を検討する際には、書類で施設の内容を確認するだけでなく、実際に見学に行くことが大切です。すでに入居している方がどのような暮らしをしているのか、快適に過ごせているのかどうかは、実際に見てみないと分かりません。

見学に行く際には、①「必ず施設見学の予約をする」、②「人が多い時間帯で見学をする」、③「3名程度で見学に行く」、④「確認するポイントや質問するポイントを明確にしておく」、⑤「メジャーやカメラを用意する」の5つを押さえることをおすすめします。それぞれ詳しく解説しましょう。

1必ず施設見学の予約をする

グループホームの見学をしたい場合、事前に予約をしておかなければ、担当者から十分な説明を受けられないだけでなく、スタッフに迷惑をかけてしまう可能性があります。予約時には、訪問する人数、見学したい内容を伝えておきましょう。また、施設までのアクセス方法、駐車場の有無について事前に聞いておくと安心です。

2人が多い時間帯に見学をする

見学に行く時間帯は、できるだけ入居者様が共有スペースに集まっている時間に行くことがおすすめ。昼食やレクリエーションをしている時間帯であれば、入居者様全員の表情やスタッフとのコミュニケーションの状況が分かります。できるだけ、施設の雰囲気が分かる時間帯で見学できるように相談してみましょう。

33名程度で見学に行く

グループホームの見学には、本人や家族など複数人で行くことをおすすめします。入居者様やスタッフの表情、施設設備の状況など、細かい点まで気付くことができるからです。また見学後には、施設入居をするかどうかについて、しっかり話し合うことができます。

4確認するポイントや質問するポイントを明確にしておく

施設への確認事項や質問内容を明確にしておくと、見学の際に時間を無駄にすることなく、スムーズに進行することが可能です。せっかく施設を見学したのに、聞きたいことを忘れてしまうといったことがないように、事前に準備しておきましょう。

5メジャーやカメラを用意する

メジャーを持参して、居室内のスペースを計測しておくと、入居後に家具の配置がしやすくなります。また、カメラで施設内を撮影すれば、情報共有や他のグループホームとの比較がしやすくなるため、おすすめ。ただし、スタッフに了承を得て、入居者様が写真に入らないように撮影する必要があります。

まとめ

グループホームを選ぶときには、まず入居費用が適切かどうかをチェックすることが大切です。長期間入居することになるため、月額の料金が負担できるかどうかを確認して、無理のない資金計画を立てる必要があります。入居する前には、実際に施設に見学に行き、入居者様やスタッフの表情や雰囲気を確認しておくのがおすすめ。良い施設を見分けるポイントを参考に、自分に合ったグループホームを探しましょう。

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