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老人ホームとは?8種類の特徴・費用・メリットを表で比較して分かりやすく解説!

老人ホームを探す際は、公的施設と民間施設の違いや必要な費用について、理解しておくことが大切。「老人ホームとは?8種類の特徴・費用・メリットを表で比較して分かりやすく解説!」では、老人ホームの種類や特徴、入所・入居条件、気になる費用などについて解説します。また、選ぶためのポイントや種類ごとのメリット、デメリットについても細かく解説しますので、自身に合う老人ホームを探してみましょう。

老人ホームとは?

老人ホーム

老人ホームとは、高齢者が入所・入居する施設で、自立した生活を送れる方、送れない方どちらも対象です。

病気などによって自宅での生活が難しくなった人が多く、要介護度や認知症の有無などは人それぞれ。介護サービスを受ける人だけでなく、自立した生活を送れる方向けの施設もあります。

さらに、老人ホームには公的施設と民間施設があり、種類ごとに費用や入居対象者なども異なるのです。

老人ホーム選びでチェックしたいポイント

老人ホーム選び

老人ホームを選ぶ際には、主に下記の5つに着目することをおすすめします。

老人ホーム選びのチェック項目

  • 民間施設か公的施設か
  • 費用は支払える額か
  • ケア体制は十分か
  • 認知症の方も受け入れているか
  • 看取りに対応しているか

まず、民間施設か公的施設かによって、サービス内容や入所・入居条件、費用などが異なることを知っておきましょう。特に、費用面は差が大きく、月額数万円から、場合によっては数十万円も差が生じるため、自身に合う価格帯を選ぶこともポイント。また、入居時に支払う「入居一時金」を無料にする施設も増えています。老人ホームへ入居する際には、一時金以外にも費用が必要になるため、入居時にかかる諸々の費用を事前に確認しておきましょう。

また、ケア体制は重要な確認事項です。介護サービス、医療ケア、リハビリテーションなどは施設によって異なるため、必要なケアがあるかを確認しましょう。数多い老人ホームのなかでも、認知症の受け入れや看取りに対応している施設は限られてきます。希望する場合には、事前確認が必要です。

老人ホームは「民間施設」と「公的施設」に分類される

老人ホームは、民間施設と公的施設に分けられます。それぞれの特徴や、メリット・デメリットについて見ていきましょう。

民間施設 公的施設
メリット
  • 入居条件が緩やか
  • ニーズに合った施設を見付けやすい
  • サービスが充実している
  • 費用を抑えられる
デメリット
  • 費用が高額な傾向にある
  • 入所、退所条件が厳しい

民間施設の特徴

民間企業などによって運営される老人ホームは、施設ごとに様々な特色を持ち、利用者のニーズに合った施設を選びやすいのがメリット。一方で、施設によってかかる費用や提供されるサービス、居室の環境は異なります。運営している企業名で判断するのではなく、各施設の特徴を事前によく調べておくようにしましょう。

公的施設の特徴

公的施設は、国や地方自治体、社会福祉法人などが運営し、比較的安い費用で利用できるのがメリットです。入居一時金が必要ない場合も多く、2人部屋や4人部屋のような多床室であれば、費用が安く設定されており、金銭的な負担を抑えられるのもポイント。施設によっては多床室がないところもあるため、事前に確認しておきましょう。

また、公的施設には、要介護度の高い人を対象にする特別養護老人ホーム、在宅復帰を目指す介護老人保健施設(老健)、医療依存度の高い人の受け入れができる介護医療院などがあります。それぞれの特色と入居希望者の状態を理解したうえで、入居する施設を決めましょう。

8種類の老人ホームを表で比較

老人ホームには様々な種類があります。以下の表で、8種類の老人ホームの月額利用料や認知症、看取りの対応状況を比較しました。

運営 種類 入居
一時金
(相場)
月額
利用料
(相場)
自立 要支援1~2 要介護1~2 要介護3~5 認知症 看取り
民間 介護付き
有料老人
ホーム
0~数千
万円
20~50
万円
住宅型
有料老人
ホーム
0~数千
万円
15~35
万円
サービス付き
高齢者向け
住宅
0~数十
万円
10~30
万円
グループ
ホーム
0~数百
万円
10~20
万円
×
公的 ケアハウス 0~数百
万円
10~30
万円
×
特別
養護老人
ホーム
0円 5~20
万円
× × ×
介護老人
保健施設
0円 5~20
万円
× ×
介護医療院 0円 5~20
万円
× ×

老人ホームの種類ごとの特徴

老人ホームは種類ごとに特徴があります。8種類の老人ホームの特徴について詳しく見ていきましょう。

【民間】介護付き有料老人ホーム

「介護付き有料老人ホーム」は、「特定施設入居者生活介護」(特定施設に入居している要介護者に向けた日常生活上の世話や機能訓練、療養上の世話のこと)の指定を受けた施設。そのなかでも、要介護1~5の方が対象の「介護専用型」と、自立している人も対象となる「混合型」に分けられます。看取りの対応は施設によるため、事前に確認しておきましょう。

また、民間施設のため入居一時金が必要な場合が多く、0~数千万円と幅が広いのが特徴です。同様に、月額利用料も20~50万円程度と幅があるため、設備やサービス面だけでなく、経済的な面からも検討しましょう。

メリット デメリット
  • 24時間サービスを受けられる
  • 要介護、自立問わず入居しやすい
  • サービスや施設の種類が豊富
  • 費用が高額
  • 自立サポート費が必要な施設が多い
  • 外部の介護サービスは利用できない

こんな方におすすめ

  • 24時間の見守り、介護が必要な方
  • 自立から最期まで住み続けられる施設を探している方
  • 要介護度3以上の方

【民間】住宅型有料老人ホーム

「住宅型有料老人ホーム」は、自立から要介護まで幅広い方が入居できる施設。介護サービスには対応していない場合が多く、介護が必要でサービスを受けたいときは、ケアマネジャーが立案するケアプランに基づき、サービスを受けることが基本です。施設ごとに費用や設備、通常時に提供されるサービスは異なり、ばらつきがあるため、自分の求めるサービスがそろっている施設を探しましょう。

月額利用料は、立地、サービス内容、設備により異なりますが、介護付き有料老人ホームに比べると安価な場合が多いです。介護が必要となった場合、介護保険サービスを利用した分の1~3割を自己負担する必要があります。また、介護保険サービスの利用料は賃料には含まれないため、賃料や食費等と合算した金額が負担額となるため注意しましょう。

メリット デメリット
  • 入居条件が緩やか
  • 施設の特徴が豊富
  • サービスが選べる
  • 要介護度が上がると退去の可能性がある
  • 要介護度が上がると介護費用が高くなる
  • 介護は個別契約

こんな方におすすめ

  • 暮らしの質にこだわる方
  • 設備やサービスを選びたい方

【民間】サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)

「サ高住」は、バリアフリー仕様の賃貸住宅で、60歳以上の自立した生活が可能な人を対象とした施設。外出・外泊などが自由にでき、ほとんど自宅と変わらない生活が送れます。オプションで食事サービスを受けられる施設があるのもポイントです。

サ高住は、「一般型」と「介護型」の2種類に分けられ、介護型であれば認知症、重介護度の方も受け入れています。ただし、看取りには対応していないところが多く、施設によって受け入れの条件が異なるため、事前に問い合わせておきましょう。

入居一時金は0~数千万円と幅広く、月額利用料は10~30万円程度です。介護保険サービスを利用する場合は、介護保険の自己負担分が費用として上乗せされます。

メリット デメリット
  • 自宅にいるような生活ができる
  • 有料老人ホームに比べると費用が安い
  • 施設により特色があり、様々な選択肢がある
  • スタッフが24時間体制ではない
  • 介護サービスは、外部事業者と別契約
  • 要介護度が上がると退去の可能性がある

こんな方におすすめ

  • 自由度の高い生活がしたい方
  • 受けるサービスを選びたい方

【民間】グループホーム

「グループホーム」は、認知症の高齢者が対象の施設。認知症の方が5~9人のユニットを作り、サポートを受けながら生活できます。身の回りのできることは自分で行い、できないことを入居者様同士で補う仕組みで、役割分担をしながら生活。レクリエーションなども豊富で、認知症の緩和も期待できます。

施設と同じ地域に住民票があることを前提とした地域密着型サービスのため、住み慣れた地域で暮らせるのもメリット。入居金は不要な場合もありますが、多くても数十万円程度で、月額利用料は10~20万円程度です。

メリット デメリット
  • 認知症でも入所できる
  • 認知症の専門ケアが受けられる
  • 自宅にいるような暮らしができる
  • 介護度が上がると退去の可能性がある
  • 共同生活が向かない人は、生活しづらい

こんな方におすすめ

  • 認知症の方
  • アットホームな雰囲気や、共同生活が苦にならない方

【公的】ケアハウス

「ケアハウス」は、比較的費用を抑えられる公共の軽費老人ホーム。従来はA型・B型・C型と分類されていましたが、今はすべてC型のケアハウスと分類されています。「一般型」と「介護型」の2種類があり、一般型では食事や掃除などの生活支援サービスのみを提供。介護型は生活支援サービスに加え、トイレや入浴などの介護支援サービスも受けられます。

認知症の受け入れはほとんどされておらず、看取りも対応していない施設が多いため、入所条件を確認しましょう。また、入所するために必要な初期費用は0~数百万円程度、月額利用料は10~30万円程度です。

メリット デメリット
  • 費用が安め
  • 介護型では、要介護度が上がっても入所が続けられる
  • 認知症や重度な医療が必要な場合は入居入所できない可能性がある
  • 数が少ない

こんな方におすすめ

  • 日常生活に不安がある方
  • 費用の負担を少なくしたい方

【公的】特別養護老人ホーム(特養)

「特養」は、要介護度3以上の方が入所できる施設です。重介護度、認知症、看取りに対応しているため、日常的に介護が必要な方におすすめ。終身利用ができるため人気が高く、地域によっては入居待ちがあります。

身の回りのサポート、食事や排泄、入浴等の身体介助が主になるため、レクリエーションなどの活動はあまり多くありません。入居金はかからず、月額利用料は5~20万円と費用が抑えられるのがメリットです。

メリット デメリット
  • 費用が安い
  • 入所するための初期費用金が必要ない
  • 終身利用が可能
  • 24時間介護が受けられる
  • 入所待ちが発生することがある
  • 要介護3以上でないと入居できない
  • 高度な医療ケアが必要な場合は、退去の可能性がある

こんな方におすすめ

  • 要介護3以上の方
  • 終身利用をしたい方
  • 24時間介護が必要な方

【公的】介護老人保健施設(老健)

「老健」は、高齢者が病院を退院したのち、自宅に戻るためにケアが必要な場合に入る公的施設。リハビリテーション、医療ケア、日常生活の支援、レクリエーションなどのサービスを受け、自宅への復帰を目指します。リハビリテーションの専門職が常駐しているため、集中的にリハビリテーションを受けたい場合に最適。

自宅復帰に向けた支援のため長期目的では利用できず、3ヵ月おきに入所を継続できるかの審査があります。入居金は不要で、月額利用料は5~20万円と比較的安価であることも特徴です。

メリット デメリット
  • 費用が安い
  • 入居金が不要
  • 専門的な医療やリハビリテーションが受けられる
  • 長期利用はできない
  • 看取りケアは受けられない

こんな方におすすめ

  • 退院後、自宅での生活に不安がある方
  • リハビリテーションを集中して受けたい方

【公的】介護医療院

「介護医療院」は、介護サービスに併せて、高度な医療ケアも必要な方が入所する公的施設で、看取りにも対応し、終身利用が可能。介護スタッフ以外に、看護師やリハビリテーション専門職、栄養士、薬剤師など様々な専門職員が配置されているため、安心して療養生活を送れます。そのため、特養などの老人ホームに入所していて、高度な医療ケアが必要になった方が利用するケースも。入居金は不要で、月額利用料は5~20万円程度です。

メリット デメリット
  • 高度な医療ケアが受けられる
  • 入所のための初期費用が不要
  • 医師が24時間常駐している
  • 費用が高め
  • リハビリテーション中心でレクリエーションは少ない

こんな方におすすめ

  • 高度な医療ケアが必要な方
  • 終身利用がしたい方

老人ホームで受けられるサービス

老人ホームには種類があることをご紹介してきましたが、受けられるサービスも種類によって異なります。それぞれ、受けられるサービスを一覧にまとめました。

介護
サービス
生活支援
サービス
医療ケア リハビリ
テーション
レクリ
エーション
介護付き
有料老人ホーム
住宅型
有料老人ホーム
サービス付き
高齢者向け住宅
グループホーム
ケアハウス × ×
特別養護
老人ホーム
介護老人
保健施設
介護医療院

介護サービス

介護サービスは、食事、入浴、排泄など、利用者の体に直接触れる介助のことで、歯磨きや更衣、車いすとベッド間の移乗なども含まれます。食事介助では、食事の準備や片付け、食後の口腔ケアなどをサポート。楽しく食事ができるよう声かけも行われます。自身でできなくなった日常の動作を、専門の介護職員がサポートしてくれるので安心です。

生活支援サービス

介護サービスに対して、利用者の体に触れない支援部分が、生活支援サービスです。生活を営むうえで必要な買い物や掃除、調理、洗濯など生活のお手伝いが中心。ほつれてしまった被服の補修や衣服の整理、薬の受け取りなどもサービスに含まれます。

医療ケア

医療ケアは、体温測定や服薬、喀痰吸引(かくたんきゅういん:吸引装置を使って口腔内や鼻腔内、気管カニューレ内部の痰を吸引すること)など、利用者の健康を守るための医療的な行為を指します。

検温や機械による血圧測定など、介護スタッフでもできる比較的簡単なケアもありますが、褥瘡(じょくそう:体の特定部位が長時間圧迫されて血流がなくなり、組織が損傷されること)の処置、喀痰吸引、経管栄養(けいかんえいよう:口から食事を摂るのが難しい方などに、チューブやカテーテルを通して胃や腸に直接栄養剤を注入すること)、採血等、医者か看護師しか行えない高度な医療行為も施設によっては対応可能。喀痰吸引や経管栄養は、研修を受けた介護福祉士も行えます。

リハビリテーション

リハビリテーションをすることで、日常生活の動作を練習できます。リハビリテーション専門職や機能訓練指導員から指導を受けて、筋力トレーニングや関節の可動域の拡大などをサポート。歩行や立ち上がり、食べ物を飲み込む練習などが含まれます。

レクリエーション

レクリエーションは、生活をより豊かにするために行うイベントのことです。七夕やクリスマス、節分などの季節のイベントを楽しみに過ごす方もいるのではないでしょうか。また、体操や映画鑑賞、折り紙など、特別なイベント以外の普段の楽しみも含まれます。老人ホームによってレクリエーションの内容は様々。入居者様が楽しみながら過ごせる工夫がされています。

老人ホームの決め方

老人ホームを選ぶ際は、リハビリテーションや医療的ケアが必要か確認しましょう。一時的にリハビリテーションや医療的ケアを受け、最終的に自宅へ戻りたい場合であれば、介護老人保健施設(老健)がおすすめです。継続的に手厚い医療的ケアを受けたい場合には、介護医療院を選ぶと良いでしょう。

リハビリテーションや医療的ケアは必要なく、介護サービスの質にこだわりたい場合には、介護付き有料老人ホームがおすすめです。また、ケア重視であれば、グループホームが適しています。費用面を重視し、なるべく安く介護サービスや認知症ケアを受けたい場合には、特別養護老人ホームが良いでしょう。

全体的に支援がそこまで必要ないという場合には、ケアハウスかサ高住、住宅型有料老人ホームが適していますので、費用に合わせて選ぶことをおすすめします。

自身に適した老人ホームを探すには?

自身が希望する老人ホームの種類が決まったら、続いて、どの老人ホームに入るか決めましょう。自分に合った老人ホームを探すために、「ホームメイト・シニア」での検索をおすすめします。全国の老人ホームを一覧で検索でき、施設ごとに写真も掲載されているため、雰囲気が分かりやすいのもポイント。希望する項目を絞り込みながら検索できるので、理想の老人ホームを探せます。また、自分の住んでいる地域から検索し、入居条件も同時に見られるため、ぜひ一度ホームメイト・シニアをお試しください。

老人ホームの選び方を知って、合う施設を探しましょう

老人ホームの基本的な情報や、種類、選び方などについてご紹介しました。民間施設と公的施設の2種類があり、そのなかでも要介護度や、認知症対応などによって様々な老人ホームがあります。選ぶ際には、入居条件を満たしているか、看取りまでの終身利用ができるかなどをチェックしましょう。分かりやすく施設ごとの特徴やメリット、デメリットもご紹介しましたので、自身に合う老人ホームを探してみてください。

ホームメイト・シニアでは、全国各地の老人ホームを検索できます。老人ホーム、グループホーム、サービス付き高齢者向け住宅など、希望する施設を選び、検索をしてみましょう。施設の写真や動画も多く掲載されているため、見学に行く前にある程度の雰囲気を知ることもできます。大切な老人ホーム探しに、ぜひホームメイト・シニアをご活用ください。

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