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シニアお役立ちコラムシニアお役立ちコラム保険アドバイザーから見た介護・医療

第26回医療保険と傷害保険の違い

高齢者には保障対象が広い医療保険が便利

生命保険会社や共済等が取り扱っている医療保険(医療共済)は、もし入院や手術をした時には入院給付金や手術給付金が受取れ、治療費支払いなどの経済的負担を軽減できる効果があります。昨今は公的な健康保険の補完として非常に注目されている保険ですが、実は入院や手術をした時に給付金が受取れる保険は医療保険以外にも傷害保険などがあります。どのように違うのでしょうか?勘違いした状態で安心してしまうことのないよう、医療保険と傷害保険の違いを整理してみてました。

生損保会社が入り乱れて競争

医療保険は主に生命保険会社が取扱い、傷害保険は主に損害保険会社が取扱いしていますが、最近では生命保険会社での傷害保険の取扱いも増え、損保会社での医療保険の取扱いも増えて、両業界が入り乱れて競争しています。

さらに、共済でも同様の保障を取扱っており、保障を確保しようと考えている人にとっては、かなりの選択肢が用意されていて有難いことですが、自分にとって最適な商品をひとつ選ぶことはとても難しいと言えます。

傷害保険は疾病が対象外

医療保険の主な保障は、入院給付金と手術給付金ですが支払対象となる原因は、「疾病」と「ケガ」の両方になっています。傷害保険も入院や手術への補償がありますが、対象となる原因は「ケガ」のみで「疾病」を原因とした入院や手術は保障の対象になっていません。ここに両商品の大きな違いがあります。

保障範囲の違いは当然支払う保険料にも表れています。クレジットカードを持っている人の中には、自動付帯されている保険で安心している人が稀にいます。クレジットカードには旅行傷害保険などが付帯されていて、海外旅行中に疾病によって入院や手術をした場合は治療費用を補償してくれますが、国内での疾病が原因のものは補償対象となっていないので注意が必要です。

生保と損保の語句の違い

生命保険会社と損害保険会社では、保険に対する基本的な考え方に違いがあることなどによって、同じ目的の保険でも、使われている語句が違います。

代表的なのが「保障」と「補償」です。生命保険会社では、保険は生活を守るという考えから「保障」を使い、損害保険会社は、損失を償うという考えから「補償」を使ってきているようです。また保険の目的である保障(補償)についても、生命保険会社では「給付金(入院給付金など)」、損害保険会社では「保険金(入院保険金など)」と呼ぶことが多いですが、違いは呼び方だけで中身は基本的に一緒です。

高齢者が入院や手術への経済的負担に備えるなら、傷害保険ではなく、やはり疾病も保障対象にしている医療保険の方が望ましいです。

  • 入院や手術給付金の保障対象となる疾病やけがについては、保険会社や商品によって異なります。詳しくは保険会社に確認して下さい。

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