グループホームふれあい奄美での高校時代の職業体験は、私にとって非常に貴重な経験でした。普段の学校生活とは異なる環境で、多くのことを学びました。この施設は、温かい雰囲気と職員の優しさがあふれる場所で、特に介護士という職業の奥深さを実感できました。

まず、職員の方々の対応が印象的でした。入所者の方々に対して、親身になって接している姿を見て、介護の仕事がただの業務ではなく、心を込めたサービスであることを実感しました。スタッフは、入所者一人ひとりの名前を覚え、その人の好みや趣味、健康状態を細かく把握していました。特に、ある職員の方は毎朝、入所者の方々に挨拶をしながら、その日の気分や体調を気にかけていて、コミュニケーションの大切さを感じました。

また、日常生活のサポートを行う中で、単に身体的な介助だけでなく、心のケアも重要だと感じました。入所者の方が楽しめるように、様々なレクリエーションを企画する職員の姿は、単なる仕事以上の思いを持っていることを示していました。歌やゲーム、時には外出の計画もあり、入所者の方々が笑顔で過ごせるように工夫を凝らしているのです。このような努力が、居心地の良い雰囲気を生んでいるのだと思います。

私自身も、短い期間ではありましたが、入所者の方と交流する中で多くの学びがありました。彼らの人生の経験を聞くことができ、コミュニケーションを通じて心が温まる瞬間がたくさんありました。特に、ある入所者の方とのお話は心に残っています。昔の思い出を語る中で、彼女の笑顔を引き出すことができた時、自分の存在が少しでも役立っていると実感しました。

さらに、介護の仕事には、肉体的な負担だけでなく、精神的な強さも求められることを学びました。時には、入所者の方々の感情に寄り添うことが難しいこともあります。しかし、その困難さを乗り越えた時の達成感や、入所者の方の笑顔を見た時の喜びは何物にも代えがたいものでした。

グループホームふれあい奄美は、地域に根ざした温かいコミュニティであり、介護士の方々はその中心的な役割を果たしています。職員同士の連携も非常に良く、困った時にはお互いに助け合う姿勢が見られました。こうした協力関係が、全体の雰囲気をさらに良くしていると思います。

このような職場体験は将来の進路を考える上で大きな影響をいただきお世話になりました