[健康]ウォーキングで運動不足解消

気軽にできる健康法として、世代を超えて人気があるのがウォーキングです。総理府が実施した「1年間に行なった運動とスポーツ」についての調査(2000年)においては、第1位と圧倒的に人気が高く、最も支持していたのはシニア世代の人々でした。また、ウォーキングの目的としては、健康の向上、体力作り、ストレス解消、美容効果、友人らとの親睦を深めるといったものが多く挙げられました。この結果から、多くのシニア世代が、様々な目的を持って、楽しみながらウォーキングを行なっていることが分かります。
成人病の原因は歩行不足
中高年の間で重大な関心事となっている成人病。これは、歩くことも含めた運動不足が原因と言われています。厚生省による「健康づくりのための運動所要量」では、エネルギー量にして男性の場合は1日当たり100~300キロカロリー、女性の場合は100~200キロカロリーの運動をすることが必要であるとしています。このようなエネルギー量を消費するには、シニア世代では、毎日約1万歩以上を歩くことが望ましいとされています。しかしながら、車に乗る機会が多く、歩く機会が減っている現代の生活では、毎日1万歩のノルマの達成は決して容易なものではありません。そのため、ウォーキングの必要性が高まっているのです。
ウォーキングの効果

ウォーキングを続けることで得られる効果には次のものがあります。
- 1 短期間のウォーキングで得られる効果
- 心身爽快・ストレスが解消する・食欲が増す・肩こりや腰痛が改善する・快眠できる・便秘が解消する など
- 2 長期間のウォーキングを継続することで得られる効果
- 減量・体力が向上する・風邪をひきにくくなる・性格が明るくなる・友人や仲間が増える・行動範囲が広がる・生活が規則正しくなる・生きがいができる など
- 3 ウォーキングを継続することで得られる生理学的な効果
- 肥満が改善する・血中脂肪や体脂肪を下げる・血圧を正常化する・血流を高める・酸素摂取量が増える・心筋効率が向上する・ホルモンの分泌が増える・動脈硬化が改善する・心拍出量が増加する・毛細血管の発達を促す など
「ウォーキング」を長続きさせるための3つのポイント

健康的な効果を期待するならば、ウォーキングを長く続けることが大切です。しかし実際には、飽きたり、億劫になったりして3日坊主になってしまう人も少なくありません。ここでは、ウォーキングを長続きさせるコツをご紹介します。
- 1 ウォーキング仲間を作る
- ウォーキング仲間を作り、みんなで励まし合うと良いでしょう。仲間と楽しくおしゃべりをしながら歩けば、楽しみながらウォーキングをすることができます。
- 2 目標を持つ
- 「今日は1万歩以上を歩こう」「1時間は歩こう」など、具体的な目標を持つようにします。目標を決める場合は、負担になり過ぎない程度で目標を定め、達成できたら少しずつ伸ばして行くようにすると良いでしょう。また、歩数計やストップウォッチなどを利用するのも効果的です。
- 3 楽しみを作る
- 戸外を歩くウォーキングの楽しみのひとつに、「自然」との触れ合いがあります。「今日のコースにはどんな花が咲いているだろう」、「何種類の鳥たちに会えるだろうか」など、好奇心を持って歩くことが大切です。また、お気に入りの服装や靴などを身に着けたりしても、楽しく歩くことができます。